映画『君の名は。』感想と揚げ足取り。

超絶大ヒット映画『君の名は。』観てきました。

なるほど大ヒットするだけはある…のか?というのが正直なところ。

構成は素晴らしかったと思います。画も綺麗。声優さんも音楽もバッチリです。

が。

(以下ネタバレを含みます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物の動きに全く共感できません。なので感情移入ができず、全く泣けません。

私が年を重ねて、現代の高校生が宇宙人に見えるだけでしょうか。

 

・奥寺先輩は綺麗でオシャレで、自分がモテモテであることを自覚している女性のはずです。でなければバイト先に「奥寺、入りまーす!」とか言いながら出勤できません。

それなのに、年下イケメンの瀧くんに女子力高い刺繍をされて(そもそもバイト先の制服に刺繍っていいの?)喜び、カフェで女同士同様の会話を楽しみ、デートにこぎつける。

「意外にも男性に慣れておらず、女子力の高さ(会話含め)に惹かれる女性」な設定ですか。とても謎です。

 

・瀧くんも三つ葉ちゃんも、美男美女なので両思いになりました、ってことでいいですか?少女漫画ですか?

もし自分が映画のような入れ替わりを経験した場合、まずは仮病でも使って学校を休み、じっくりと状況把握すると思うんですが、このお二方はわざわざ制服に着替えて学校に行くんですね。トイレに行かなきゃ!の設定はリアルなのに、このいきなり学校へ行く設定はあまりにも不自然です。

また入れ替わりの際に、もっと嫌な思いをすることは無かったんでしょうか。お二方とも素直で優しい、良い所しか無くて惹かれ合ったんでしょうか。謎です。

 

・三つ葉ちゃんの住む糸森の子達は基本的に地元の高校に通う設定で宜しいですね。いじめっ子達はあんなに三つ葉ちゃんの悪口を言う割に、平日の夜に三つ葉ちゃんの巫女姿を拝みに来る暇人という設定で宜しいですね。謎です。

 

・瀧くんと三つ葉ちゃんは入れ替わり時にたまたま彼氏彼女がいなかっただけで、過去にはいたのでしょうか。

またエンディングで再会できた際もお互いフリーでしょうか。

もっと言うと、再会までの間もフリーだったのでしょうか。

一応それぞれ様々な経験をしながら、それでも大切な人を忘れてる気がする…のでしょうか。

映画なのでその辺りのバックグラウンドを無視して「大切な…」をフォーカスするのは構いませんが、あの再会が童貞の22歳美男と処女の25歳美女の運命的な…だとしたらドン引きです。

 

・現代の都会の高校生男子はカフェ通いをするんですか?

最初は建築に興味があってカフェに行っている風でしたが、毎回同じカフェじゃなかったですか?(※勘違いだったらごめんなさいね)

建築に興味があるなら、糸森の田舎でももっと興味を出すべきでは?謎です。

 

 

新海誠さんは、人に興味が無いのかな?とさえ思いました。

最初にも書きましたが、構成は素晴らしいと思います。彗星とか、三つ葉ちゃんが巫女さんで地元を護るために入れ替わりの対象になったんだろうとか、瀧くんが何気に父子家庭とか。

ただ、人物の動きが…これに尽きます。残念です。